古着で購入したレッドウィングの875はゴツゴツしたビブラムソールに換装されていました。しかしゴツいソールは地面の凸凹や車のペダルの感触がわかりにくくて苦手です。重いしね。
そこで自分でソール交換をすることにしました。費用節約もそうですが、ソール交換の技術を身につけて、今後あらゆる靴を自分好みにカスタムできるようになりたいという思いがあるからです。
今回はアウトソールだけでなく、ミッドソールも剥がしました。自分好みの薄い靴底にするためです。
完成したのがこれ。いい感じにできました。
実際にソール交換をして感じましたが、お店の値段設定は妥当ですね。美しい仕上がりにするならば、手間、根気、技術が必要です。私は「最悪ブーツが壊れてもいい」と半ばヤケクソで作業したのでなんとか完成までこぎつけましたが、それでも勝手がわからないうちは心が折れそうになりました(ナメてた)。
この記事ではアイリッシュセッターをソール交換した体験を書きます。ソール交換の方法ではなく、あくまで体験談です。ヤケクソ、開き直り、自己流が満載なのでお気をつけて。
作業の流れは、
ソールを剥がす→新しいソールを貼る
とシンプルです。
必要なもの
必要なものというか、使った道具です。
◎ソールを剥がす
・マイナスドライバー
・ペンチ
・リッパー(ミッドソールを剥がさないなら不要)
◎ソールを張る
・新しいソール
・専用接着剤×1.5本
・ハンマー
・カッター
ソール交換の方法を調べていると、ドライヤーやヤスリなど使ってる場合がありましたが、私はとりあえずソール交換ができればよかったので割愛しました。
アウトソールを剥がす
このアイリッシュセッターは前の持ち主によってゴツいビブラムソールに交換されています。
100均で買った小さいマイナスドライバーをアウトソールとミッドソールの間に差し込み、ペンチで掴めるだけの隙間を作ります。しっかりと接着されていたため、強引にグリグリとやりました。
隙間ができたらペンチ系の挟める工具でアウトソールを掴み、あとは力づくで引っ剥がすのみ。
これが大変で、腕力だけじゃ厳しかった。だからマイナスドライバーも併用しつつ、体重を乗せてヤケクソで剥がしました。ブーツが傷んでも仕方ないというつもりで。
ソールの剥がし方を調べてみるとドライヤーで温めながらする方法もあるみたい。
なんとか折り返し地点。ミッドソール(白い部分)ごと剥がれてしましました。けどこれでいい。
そしてなんとか剥がせました。達成感がすごかったよ。
アウトソールの凹みに小石や種のようなものが入ってました。プロの仕事だったらずさんすぎるぜ。
ミッドソールとシャンクを取り除く
次にミッドソールを剥がします。
周囲の糸をリッパーで切りつつ、アウトソールのときと同じように力づくで剥がしました。
そしてミッドソール内に収まっていたシャンクも取り除きました。これはすぐに剥がせました。本来は875にシャンクは入ってないかもしれません。このゴツいビブラムソールにしたときにシャンクを入れた気がします。
ミッドソールを剥がし終えるとこんな感じ。雑な仕上がりですが、そこまで根気がないのでこれでよしとします。
本体とミッドソールの間に貼ってるスポンジみたいなやつはめんどくさいのでそのままにします。ソールを剥がすときに一部スポンジもいっしょに剥がれてますが、これでいいの。
新しいビブラムソールを貼り付ける
いよいよソールの貼り付けです。やっとここまできた。
購入したのはビブラムの8338というソール。軽くて薄い、私好みのやつ。
使用する接着剤はこれ。両足で1.5本使いました。
説明書通りに貼り付けていきます。
まんべんなく接着剤を塗り、30分放置。
貼り合わせて、
100均のゴムハンマーでバンバン叩いて、足を通して圧着。
注意点ですが、貼り合わせの位置決めは「一発勝負」。ふつうのボンドのように貼り合わせてからスライドさせて微調整なんてできません。少し触れただけで接着されていきます。私は少し失敗したぜ。
しばらく放置したら、最後にブーツからはみ出たソールをカットします。
8338は薄くて柔らかいので、画像のような細いカッターでも簡単にカットできました。ゴツいソールだとこの工程が大変みたいです。
レッドウィングのアイリッシュセッター875のソール交換が完了
上がもとのソール、下が新しいソールです。
ソールを剥がすときに、以前防水性向上のためにやった目止めが剥がれて縫い目が白っぽくなっています。
履き比べるとこんな感じ。見にくいけど。
両足ソールを交換するとこんな感じ。二足目はスムーズに作業が進みました。
なかなかいいでしょ。ウェーディングシューズっぽくなりました。
履き心地も好みになりました。
日曜大工や自転車、散歩で履いてみたところソールが剥がれそうな感じはないですね。雑な作業でも自分でわかって使う分にはOK。
ちなみに作業の際はラウンドハウスのエプロンとグリップスワニーのグローブをしてました。
汚れてもいい状態で作業するとはかどりますよ。とくにソールを剥がすときはお腹に押し当てて作業したり、指先でマイナスドライバーを押し込んだりしてたので。レッドウィングのブーツをUSA製エプロンを使って改造するのはいい気分だし。