以前は革の手入れなんて興味なくてワセリン塗って終わらせてたんですが、靴磨きって行為自体かっこいいよなあと改めて思い、手入れについていろいろ調べました。
それで思ったのはクリーム塗って栄養補給だとかなんとかってどこまで根拠がある話なのかってこと。美容業界の「この成分は〇〇に効きます」なんてのはほぼ信じてなくて、「RCTとかメタ分析とか質の高い研究を基に言ってんだろうなあ?」なんて失礼な感想を持ってます。じゃあ革ケア業界はどうなのよと。
だから自分で検証することにしました。
現在履いてる革靴はハルタのガラスレザーしかないので、ガラスレザーの手入れに関する検証です。
自分で検証せずとも論文とか探したらいいんですけど、英語訳しながら読むの大変でめんどくさいんで、自力で検証します。以下は検証内容と現時点での結果をかんたんにまとめたものです。
【検証1】クリームは効果ある?→経年変化についてはまだ不明。だけど傷隠しには使える
【検証2】シューツリーは効果ある?→シワの入り方に差が出たからおそらく効果はある。シューツリー入れたほうが長持ちするはず
【検証3】ブラッシングと乾拭きは効果ある?→靴へ与える効果はまだ不明。だけど日頃から手入れすることで「この革靴をより大事にしよう」という心理的変化があったから、結果的に靴は長持ちしそう
検証1:クリームは必要か?経年変化に違いは出るのか?→傷隠しには使える
before|after
ハルタのプレーントゥシューズでの検証です。果たしてガラスレザーにクリームは有効なのか。
ガラスレザーの表面は樹脂層があるため、いくらクリームを塗っても浸透しなさそうですが、さてどうなるか。
検証方法は右足にだけ定期的にクリームを塗布して、最終的に左右で経年変化の違いをチェックします。左右で違いが出ればガラスレザーにクリームを塗布したことで経年変化に違いが出たということです。
ほかの手入れは履くたびにブラッシングと乾拭き、そしてシューツリーを入れてます。条件を整えるために両足にやってます。
で、購入後3ヶ月経過時点でクリームを右足にだけ塗布してみました。
まだ1回しか塗布してないので経年変化の違いはわかりませんが、傷隠しに使えることは判明(以下の記事参照)。
ガラスレザーにクリームは有効なのか。この問いについて最終的な結論を出すのはまだまだ時間がかかりますが、とりあえず傷隠しにクリーム塗るのはありですね。
検証2:シューツリーは必要か?耐久性に差は出るのか?→出そう
(画像は後日追加します)
ハルタの本革ローファーでシューツリーの必要性を検証します。おもに耐久性やひび割れ対策に有効なのかをチェック。
方法は右足にシューツリーを入れて、左足はシューツリー無し。これでひび割れ等に差が出れば、シューツリーはガラスレザーの革靴に効果があるというわけです。
で、まだ検証途中なんですが、シューツリーは有効な気がします。
明らかに履きシワの入り方が違くて、シューツリー無しのシワが深いんですよ。つまりひび割れするならシューツリー無しの左足からと考えたほうが自然。
もう検証めんどくさいから結論づけちゃうおうかな。
検証3:ブラッシングや乾拭きに効果はあるか?→わからんけどやったほうが愛着が湧く
(後日画像追加します)
ハルタのスポックシューズで履くたびにブラッシングと乾拭きするのに効果があるのかを検証。
革靴の手入れについて調べてるうちに説得力のある記事を見つけまして、ブラッシングと乾拭きが大事だよっておっしゃってるんです。だからガラスレザーでもブラッシングと乾拭きに効果があるのか検証しようというわけ。
参考
・[革靴] ネットで革靴のお手入れ方法を調べていて陥りがちなパターンについて考えてみます。ブラシだけで充分です。
・[革靴] 「ガラス仕上げの革靴にクリームは必要か。意味があるのか。」そんな素朴だけれど答のない問いに答えてみます。
方法は右足は履くたびにブラッシングと乾拭き、左足は放置。シューツリーは両足入れます。
で、まだ検証途中なんですが、1つわかったことがあります。
それはブラッシングと乾拭きをしたほうが愛着が湧くということ。不思議なもんで、ブラッシングをしてる右足には愛着があって丁寧に扱うのに、ブラッシングをしてない左足はおざなりに扱ってしまうんです。
スピリチュアルとかオカルトとか占いとか大嫌いなので真面目に理由を考えると、認知的不協和の解消が起きたのかなと。「これだけブラッシングしてるんだから、俺はこの革靴の右足が好きなんだ」「ブラッシングしてないということは、俺はこの革靴の左足が好きじゃないんだ」という心理的変化が起きたのかなあ。
私はかなりのめんどくさがり屋なので、途中でブラッシングしなくなるだろうなと思ってたんですが、実際はその逆でブラッシングをしたくなりました。長く愛用したい靴ほど日々のブラッシングと乾拭きは心理的な面で効果的だと思います。
あっ、ブラッシングと乾拭きがガラスレザーそのものへ与える効果はまだ不明なんですけど、この検証飽きたからやめます。
【ガラスレザー検証まとめ】
わかったことを簡潔にまとめました。
【検証1】クリームは効果ある?→経年変化についてはまだ不明。だけど傷隠しには使える
【検証2】シューツリーは効果ある?→シワの入り方に差が出たからおそらく効果はある。シューツリー入れたほうが長持ちするはず
【検証3】ブラッシングと乾拭きは効果ある?→靴へ与える効果はまだ不明。だけど日頃から手入れすることで「この革靴をより大事にしよう」という心理的変化があったから、結果的に靴は長持ちしそう
ガラスレザーの手入れにはクリームもシューツリーもブラッシングも乾拭きも、全部やればいいと思います。まだ検証途中ですが革靴自体にも心理的にも意味があるとはわかったんで。
今度、ガラスレザーの革靴の手入れで使った道具を全部まとめてみますね。