犬の散歩用バッグにエルエルビーンのトートバッグ(ミニ)を使っています。それでビーントートのよさに気づいて、普段使い用にミディアムサイズ購入したのが2020年5月の話。手ぶらで出かけることも多いからまだまだきれいな状態です。
ある日、「ほかの人はどんな風にビーントートを使っているのだろう」とふと気になり、検索欄にいろんなキーワードを入力し、いろんなブログを眺めてました。ゴロゴロ横になりながら楽しく見ていたところ、とあるブログに強烈な写真が載っていて、思わず飛び起きました。
クウネル2008年3月号のとあるページの写真で、なんとそこには30年モノのビーントートの姿が。すごく衝撃を受けて、心臓をグッと掴まれたように、本当に心拍数が上がりました。「なんじゃこれは」と思わずにはいられず、そしてすぐにクウネル2008年3月号を買いました。
スタイリスト北村勝彦さんの30年モノのビーントート
その写真がこれ。
雑誌にも「見よ、この存在感。」と1行目から書いてあるが、改めて言おう。
見よ、この存在感。
とても言葉では言い表せなくて、「アジがあっていいね」、「すごい経年変化だね」なんて言葉では薄っぺらく感じてしまうほど。ただ圧倒されるというか、「うわあ」という感想しか出てきませんでした。
ちなみに北村勝彦さんは日本で初めてスタイリストという職業を確立した、いわばスタイリストの草分け的存在らしい。映画「おくりびと」の衣装も担当されたんだとか。
参考:「金網外の小学校ではひとりアイロンがかかったシャツ着ていた」
というか30年モノなのにハンドルも立ってるのすごいな、どれだけ頑丈なんだ…。
俺のトートバッグは30年後、どうなっているだろう?
想像してみてくださいよ。30年といったら、子どもが生まれて、成人して、結婚していてもおかしくないほどの年月。とんでもなく長い時間です。
子どものころ、30年後の自分が想像つかなかったように、このビーントートが30年後どのような姿になっているか、まったく想像がつきません。北村さんのビーントートのように、言葉では言い表せないほどのオーラを放っているのか。はたまた飽きて手放してリサイクルショップに並んでいるのか。もしかすれば、すべての荷物がポケットに収まるぐらいコンパクトになって、バッグの概念自体がなくなってるかもしれない。
不安だけど楽しみです。余計に愛おしくなったビーントートを、のんびり育てていこう。
いまの姿を残しておこう
せっかくだから、ブログにいまのビーントートの姿を残しておこうと思います。そして30年後に見返して、「俺も随分歳を取ったな」なんてつぶやくことにする。
そうそう、ひとつ言い忘れたことがあります。この雑誌は2008年のもので、私がこの記事を書いているのは2020年。つまりあの写真からさらに12年もの月日が流れている。北村さんがビーントートを購入したのは1977年らしいから、いまもまだ現役なら43年モノだ。