いわゆる部屋着は持たず、外でも家でも同じ服を着てます(パジャマは別)。このスタイルは気に入ってるので変える気はありませんが、やっぱり生活に伴う汚れは気になります。
たとえばラコステの白いポロシャツにスパゲッティのソースが飛んだら嫌だし、肉を焼いて油が跳ねるのも嫌。大掃除で薄汚れるのも嫌。けど汚れを気にしすぎて生活しづらくなるのも嫌。
汚れてもいい服に買い替える手もありますが、ラコステのポロシャツは毎日着るほど気に入ってるので、これを汚れてもいい服に変えるのは違う。色はやっぱり白が着たいし。
そこでエプロンを買うことにしました。家事全般、食事など汚れが予想される場面で着用します。
汚れ対策を万全にするために割烹着のような袖付きのものも考えましたが、それは着用がめんどうかつ夏は暑くて使わなくなると思ったので、頭を通すだけで前面をカバーできるエプロンにしました。袖の汚れは腕まくりと、注意を払うことで対策。
問題はどんなエプロンを買うか。歴史が深い服が好きなので、エプロンもそんなのが理想です。ただ服の知識も大してないのに、エプロンの知識なんてもっとないから候補すら浮かばない。
エプロンほしいけど知識が無さすぎるからPOPEYEに頼る。パラパラめくってたら見つけたよ。イギリス製の歴史が深〜いやつ。 pic.twitter.com/NwtpPMTxaL
— モージュー (@hdclub7) September 26, 2021
そこでちょこちょこ集めてるPOPEYEのバックナンバーから探すと、ありました。
1837年創業のRushbrookes、イギリス製のブッチャーズエプロン。
Rushbrookes(ラッシュブルックス)は伝統的なストライプ柄エプロンの生みの親
2012年11月号のPOPEYEは定番品を特集した号で、何度も読み返すほど好き。このPOPEYEに私が求めるエプロンのヒントがあるんじゃないかと読み返して見つけたBUTCHER’S APRONの文字。
イギリスの精肉店(ブッチャー)の作業服として伝統的に使用されてきた紺地(あるいは黒地)に細い白のストライプ柄のエプロンは、精肉店以外でも多くの男性料理人に愛されている定番中の定番。
何度も読んだはずなのにまったく頭に残ってなかった。それほどエプロンに興味がなかったんだな。けど今回はちゃんと見つけた。
ブッチャーズエプロンの定義ってのはよくわからないけれど、紺地に白のストライプのエプロンってのはビビッと来ました。レッドキャップの黒白ストライプのシェフパンツを持ってたから、これにブッチャーズエプロンを着たら超いいじゃんと。理想はAH.Hみたいな。
けどPOPEYEには具体的なブランドは書かれておらず、写真とともに「私物」の文字だけ。そこでブッチャーズエプロンで調べると、どうやらロンドンの精肉市場、スミスフィールドマーケットの作業着として180年以上前に生まれたらしい。そしてその元祖が1837年創業のRushbrookes(ラッシュブルックス)なんだとか。
そしてなんとRushbrookesのブッチャーズエプロンが現在も購入できる上にイギリス製ときた。値段も高くない。汚れが目立たない実用的な柄もいい。大好きでよく穿くディッキーズ874との作業着コンビも最高だ。
ラコステといいリーバイスといい、元祖ってのは好きです。ディッキーズ874やビーントートなど歴史が深い服も好きです。ほかのエプロンを探すまでもなく、早々に気持ちはRushbrookesのブッチャーズエプロンに決まりました。
紺地に白、ショート丈のブッチャーズエプロンを購入
そして購入したのがこれ。
カラーバリエーションはネイビー、レッド、グリーン、グレーなんかがありました。購入したのはネイビー。
1837年創業、Rushbrookesのブッチャーズエプロンを買ったぞ。伝統的なストライプ柄のエプロンを生み出した元祖で、ロンドンの肉市場、スミスフィールドマーケットの肉屋(ブッチャー)のために作られたとかなんとか。レッドキャップのシェフパンツと一緒に使いたいと思って即決だったぜ。イギリス製よ pic.twitter.com/dAJcnxXuoE
— モージュー (@hdclub7) September 28, 2021
赤と緑にもすごく惹かれたんですけど、レッドキャップのシェフパンツが黒白ストライプだったので、その色味に近い紺地に白のストライプにしました。POPEYEの説明では紺白が定番色っぽかったですし。
サイズはロング丈とショート丈の2種類。
ロングの雰囲気も好きでかなり迷ったんですが、エプロンを買う元の動機が「汚れを防ぎたい」という実用面から来てるので、実用性重視でショート丈に。
犬のおしっこの片付けでよくしゃがむので、そのときに裾におしっこが付かないようにさ。あと棚の取手や椅子の背もたれに引っ掛けたときに裾を引きずらなそうとか、風呂掃除で裾を濡らさないようにとか、私にはショート丈のほうが実用的に思えた。
背も163cmと低いですし、ショート丈といっても膝ぐらいまではありそうだったので充分かなと。
お腹のポケットもイカス。赤いバンダナはMade in USA のハバハンク。
買って半年経過。目玉焼きを作るだけでも絵になる
Rushbrookesのブッチャーズエプロンを購入して、半年ほど経過しました。めちゃくちゃいいです。スパゲッティやカレーを食べるときは頭からサッと被って、料理や掃除をするときは紐を後ろでギュッと結んで気合を入れる。
スパゲッティのソースを防ぐとか、犬をお風呂に入れるとか、機能的にはどんなエプロンでもよかったでしょうが、やっぱり歴史あるエプロンってのは気分がいい。
いつもと同じキッチン、同じ包丁、同じフライパンのはずなのに、ブッチャーズエプロンを身に着けてるだけでなんか色々といい感じになる。
食パンを焼いてる間に目玉焼きを作るだけでもいいし、エプロンしたまま荷物を受け取ったりさ、家にいるなんでもない時間が絵になるのよね。エプロンをする習慣がなかったから、とくにそう感じるのかもしれないけどさ。とにかく、いい感じになる。「お店の人みたい」なんて言われちゃったりしたわよ。
エプロンに合わせてイギリスのブランドのゴム手袋を使うようになりました。マリーゴールドってとこのキッチン用のやつで、60年ぐらいゴム手袋作ってるみたい。
食器洗いで使ってるんですけど、紺白ストライプと黄色がこれまたいいのよ。
マリーゴールドの記事も書きました。